カテゴリー「授業」の91件の記事

2011.09.10

★サイコロ作文「道」(作文紹介)

一つ前の記事で書いた、サイコロ作文を紹介します。

二年生のはるなちゃんの作品です。 

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 わたしは、このまえほそい道を車でとおろうとしたら白いねこがいました。わたしは

「あ、かわいい。」

といいました。それでお母さんはねこがちがうところにいくのをまっていました。ねこは一ぷんもたたないうちにちがうところにいきました。なので車で道をとおれました。わたしは、ねこが車にひかれなくてほっとしました。

(原文のまま)

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すてきな作文になったね\(^o^)/

「一分もたたないうちに」と、数字を入れた具体表現がいいね。

★文章技術について、一言アドバイス。

一文が長くなって、ややこしい文になってしまう場合。ありますよね^^

【一文は短く】を心がけましょう。一つの文では、一つの主語と述語を。例えば一文目。①わたしはこの前、お母さんと車で細い道をとおりました。②すると、そこに白いねこがいました。こんな風に二つ以上にわけるといいですよ(^-^)

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★サイコロ作文

教育出版の編集部さんからいただいてきた、サイコロ。

水性マジックで文字を書いたり、消したりできます。

これで、サイコロ作文をやってみました。

子どもたちに好きな漢字を一つずつ出してもらい、サイコロに書きます。

そのあと、サイコロを転がして、出た漢字を作文の中に一回以上使って、文を書きます。

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みんなが出した漢字は・・・・犬、貝、学、道、花、草です。

転がして出た漢字は、一回目は道。二回目は犬、三回目は貝でした。

最初は道を使って、200文字ぐらいの作文を書きました。

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この作文の面白いところは、何が出るかというわくわく感で取り組めるところです。でも、やってみると、もっと面白いことがありました。

例えば[道」だったら、「道を歩いていたら・・」などと書いてから、そのあとは自由に書いて行けます。

実際のできごとでもいいし、空想の世界でもいいのです。

わたしたちは毎日いろんな体験をしています。その中には作文の元がたくさんあります、でも見逃していることがほとんど。だからこそ「道」を入れることで、道で起きた何気ないできごとを、拾い集めて書けるのです。

その時に感じた思いもまた、拾い集め再確認ができます。

心のカケラを集めるようにね\(^o^)/

そこがサイコロ作文の利点です。

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2011.08.05

★作文の苦手意識を取り除く!

もう、ずっと通ってくれているYちゃん。

現在、小5年生。月2回のクラスに来ている。

楽しく通ってくれているけれど、気になっているのは、Yちゃんの作文に対する苦手意識だ。

毎回じゃないけれど、とてもすてきな作文を書く時がある。それも自分の気持ちをしっかり書いた時の作文がいい。

でも、聞くと作文は苦手だという。私から見たらそうじゃないのに。そこで、この夏、じっくり時間をとってYちゃんの苦手意識をなくしたい!と目標を立てた。

****

そこで、作文マップを使って、「苦手」と本人が思っていることを、真ん中に書く。

「書くのが苦手」と。次に、どうしてそう思うのか、わけを書いてもらう。すると「気持ちを書くのが苦手」→どんなふうに?→「国語の授業で、川がサラサラ流れたいた。というのは、主人公のどんな気持ちですか?と聞かれても分からない」なるほど。

じゃ、作文では?→「気持ちが書けない。それは思いつかないから」なるほど。じゃ、描かなければいいじゃん?というと。。。

「ええ??ダメだよ!!」と。

「何で?」

「だって、気持ちを書かないと、作文が1枚とか短く終わっちゃうから」

「短くていいじゃん」

「ダメダメ。」

「じゃ、短くなくて、いい作文て何枚?」

「う~~んと、2枚半」

「へええ、二枚半なんだ。どうしてそう決まっているのか分からないけれど、Yちゃんはそう思ってるんだよね。じゃ、どうして二枚半書かないといけないの?」

「成績が悪くなるから」

「成績?学校の国語のこと」

「そう」

なるほど~。というべきか、やっぱり♪というべきか。

成績を気にして、たくさん書かなくてはいけない、というプレッシャーがあり、そのために逃げてな気持ちを書かなくてはいけない、というプレッシャーも重なっていたんだ。でも気持ちを書くのが苦手なので、作文が苦手、となっている。

もったいない。全然そんなことないになぁ。

もしも、成績が関係なかったら、Yちゃんはどんどん自由に書いていくんだろうなぁ。

また、実際作文を2枚半書かないと、成績が下がるかどうか、それも分からない。Yちゃんが勝手に信じ込んでいる節がある。先生がそういったわけではなさそうだ。

ますますもったいない。

長く書くことが必要なら、気持ち以外でも何でも書いて埋められるよ!

気持ちは書かなくていいよ。だけど、本来彼女は気持ちを見るのが得意なんだけどね。このような重し(プレッシャー)が、心のふたとなって、出て来ないんだろうね。

でも、ここまで自分で書いて分かった。

わたしが、「そうでしょ?」と言ったところで、きっと伝わらなかった。自分で書いていったから分かったんだ。もうふたも取れかかってきたのも、同意^^しめしめ。

もっと早くふたを取ってあげればよかったなぁ。でも、彼女も成長して、いまが自分を客観的に見つめる時期だったのだと、思うことにしよう♪

ぶんぶん教室では、気持ちは書かなくていい。長く書かなくていい。その代わり長くしたかったら、何を書けば長くなるか、簡単な方法を教える。これで次回から、Yちゃんは作文の苦手がかなりなくなる、と期待しているからね(*^^)v

作文は成績のために、書くんじゃない!!!

もっと声を大にして言わなくちゃと、反省させられたできごとでした。

Yちゃんありがとう\(^o^)/

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ぶんぶん教室。夏の楽文講座。

この夏、作文の苦手を、「スキ」変えよう!

8月9,10、11、23,24,25(10時半~12)の中から、3クラス以上、受講して下さい。

※これとは別に「読書感想文片づけ教室」もやっています。

お問い合わせください。047・348・5606(土日、お盆など休みのこともあります)

080・3006・6732(ぶんぶん携帯)お急ぎの方。

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2011.07.24

★一年生も書いたよ!読書感想文

★一年生も書いたよ!読書感想文
★一年生も書いたよ!読書感想文
一年生も 読書感想文を書きました。

240文字の原稿用紙で三枚。
教室での時間は、90分授業を3回。プラスお家でも直したりしました。

体験を書くために 体験と同じ本を選びました。

自転車に最近乗れるようになった子は
自転車の本を。

サラダ作りが大好きな子は、サラダの本。

それでも体験を掘り起こし 引き出すのはなかなか大変です。

でもみんなぶんぶんちゃんの質問に
飽きずによく答えてくれました。

ぶんぶんはみんなと一緒に
みんなの心を旅した気分です。

作文=心の旅 だからね(^0^)/

ケータイからなので短く終わります(^。^)

楽文アーティスト・東海林ふみのブログは、毎日更新しています。

ぜひ、お立ち寄りください<m(__)m>

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2011.07.19

★作文=こころの旅(授業より)

★作文=こころの旅

 四年生が中心のクラスで。

「作文=心の旅」という話をしました。

作文を書くときに、何を書くかという内容は、自分の外にはない。答えはみんなの心の中にあるんだ。心の中をくまなく旅をして、言葉を探し、そして書く。そんなことを伝えたくて、この言葉を伝えました。

作文の答えが、新聞に載っていると思っている人がいる。読書感想文だから、本に載っていると思っている人がいる。違いますね。

全部、心の中にあります。

***** 

 

ぶんぶん「ところで旅って、わかる?」

やんちゃな男子はここで、わいわいノッテくるのはいつものこと。

「家出のこと!」

ぶんぶん「あはは、そうだね。家出は自立の一歩。大事だ、したことある?」

「あるよ。なんかで怒られて、家でして、何時間もして帰ったら、だ~れも心配していなくて、みんなテレビ見て笑ってた」

「あははは。面白いね。本当は心配してたんだよ。だけど、きっとキミが帰ってくるって信じてたんだねきっと。明るい家でだね」

「家出が旅、っていうのは当たっているね。お金もかからないのに、旅気分だから、いい旅だね」

「ぼくもある。ベランダに出されたこととか」

ぶんぶん「それも家出といえば、家出」

「旅は、冒険のこと」・・ポケモンのイメージらしい。

「なるほど、冒険も旅だね」

「旅って一人かな?」・・・まだ家出したことのない女の子がつぶやく。

「一人だよ」「でも、友達も一緒のときもある」「道具が一緒」

「そうだね。どちらもあるかも」

「ぼくは、家出するとき、ゲームとマンガ本をリュックに入れた。だから旅は小島電気。だって小島電気にいくと、充電させてくれるから」(本当??)

「あはは、それは楽しいね。でも、すぐにお腹がすくね」

「冒険というのはサバイバル」

「サバイバルってなに?」

「森の中に一人で三日間いること」

「へええ」

「すると怪獣が出てくる」

「怪獣なんて出てこねぇよ!!」

「いや、そうだけどね、怪獣って言ったのは、本当の怪獣じゃなくて、熊とか蛇とか、怖いものをそんなふうに言ったと考えてみて」

*****

旅とは何か?でずいぶん時間が費やしてしまいました。いやいや旅でこんなに盛り上がるとは想像していませんでした。子どもにとって旅とか冒険って、わくわくするものなんですね。とくに男子は^^

で、話しを戻して、心の旅。それはやっぱり「一人だ」ということにしました。自分の心の中を深く旅をするのは、自分だからです。でもこうして教室で話したり、時には一緒に考えたり、勉強したりするので、そんなときは一人じゃないね、となりました。

そしてイソップの読書感想文を、書きました。

答えは本になく。心の旅をして。

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2011.07.14

★書いたよ 読書感想文!体験から本を探そう

★書いたよ 読書感想文

今日、読書感想文が終わったクラスがあります。

学校の宿題の事情があり、早めに終えました。

みんな低学年だったので、読書感想文ってなに?というところからのスタートです。いや、これは高学年でもそうです。きちんと教わらないままに、毎年進んでしまうから仕方ないですね。

 

ぶんぶんのオススメは「自分の体験したこと」「今ハマっていること」と同じことが書いてる本を選ぼう!ということです。

たとえば、「おねえちゃんて、ふしぎだな」。お姉ちゃんといもうとの話です。これを書いた子は、同じく妹がいます。妹とのケンカや、反対に妹を助けたことの二つの体験を中心に、お姉ちゃんという立場の大変さ、思いなどを書きました。

2年生なりに、「お姉ちゃん」としての自分を見つめられれば上出来です\(^o^)/いやだ、きらい、むかつく、泣きたくなる・・・そんなマイナスに見える感情。できれば味わいたくない気持ち。でも生きていれば、それは当たり前の感情。

それを「見ない」のではなくしっかり「見て」「感じる」ことが、大事だと分かるといいなぁ。そこから書いていくと、「心を打つ」作文になります。

 

ただ、「見る」のが子どもは難しいみたいです。日頃から作文を書いて、自分の心を見つめる、ゆっくり感じる、対話することを、月に1、2回続けていくといいですね。もし、日記を書いているのなら、自分の中のいろんな気持ち、結果でなく途中の気持ちを、まずゆっくり振り返ってみるといいですね。

 

もう一冊は「はがぬけた」。これを書いた子は、やっぱり歯が抜けたからです。それも、ころんで怪我をして、歯がぐらぐらになり、歯医者さんにいった経験がたくさんあったのです。だから、この本で、自分の歯のことを書きました。

体験から選んだので、とってもよかったと思います。ただ、体験を書くのも大変だったと思います。がんばったね\(^o^)/

 

この他、写真が撮れなかったけれど、「りんご、あげるね」。これは大事なインコが死んでしまうお話。死んでかわいそうという、単純なものではなく、この本では嫌な役回りのカラスも、同じ鳥であり、温もりがあり、命であることに気づくお話。なかなか深いので、そこが逆に書くときに難しくなります。

書いた子は、同じインコを飼っています。だから主人公の女の子の気持ちや、インコが大事な気持ちは、共感できますね。上手にまとめなくてもいいから、やはり、カラスに対するマイナスな感情をしっかり自分の中で見つめて、自分だったら・・・と感じて見ることが大事です。それだからこそ、最後にドラマチックに感情の変化がやってくるのです。

 

「はじめてのおつかい」。これは1、2年生にオススメです!!そんな体験は誰にもあって、そして誰もが人と違うドラマがありそうだから^^

楽しい作文が書けたね~。幼稚園のときに初めてのお使いにいき、卵を買ったこと、おまけにバナナをもらったこと。体験がとっても身近で、その子らしいドラマもあって、良かったです。ただ、一年生だから、短時間で大変でした、よく頑張ったと思います。

写真が撮れなくて、残念でした。余裕がありませんでした。

一人だけ撮影できたので、別の記事で紹介しますね。

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2011.07.13

★道徳心が邪魔して、作文が書けない子

一つ前の記事の続きです。

読書感想文では、自分の体験を主に書くのがいいという話です。

しかし、書けない場合が二つあって、①本の内容と体験が書け離れている場合(本の選択ミスです)②道徳心が邪魔して、体験を書けない場合でした。今回は②について書きますね。

 

やんちゃな小4男子のクラスで、マインドマップで書く読書感想文の練習をやったとき。

前回に引き続い「鳥と獣とこうもり」のイソップです。

ぶんぶん「じゃあみんな、こうもりと同じようなことは、あるかな?」

Aくん「あるある。あのね、ドッチボールをやっていて、一人が当たって外野に行かなくちゃいけないのに、いやだからって、相手のチームの内野になったんだよ」

ぶんぶん「おー、なるほど。こうもりと同じだねぇ。強いチームに行ったんだね」

外野がいや、という理由はイソップとは違っても、ぴったりの例だと思いました。もう一人はこれを聞いていて刺激を受け、サッカーの例を出していました。

Bくん「ぼくもあるよ。クラスでサッカーをするとき、二人強い子がいるの。それで二人が別々のチームになって、みんなもどっちかに分かれるの。それで戦って、負けたチームの人は、次はみんな勝ったチームの方に入ろうとするんだよ」

おーーこれも、面白い!

男子はやはり、小さい頃から厳しい「社会」に生きているんですね。女子とはまた違った意味でね。スポーツって社会の縮図かもしれませんね。そういう意味では、遊びでいいからスポーツするのはいいですね。痛みやずるさ、立ち居振る舞いを学べます。

ところがCくんは、「ない」と言います。C君の「ない」にはいろいろ意味があると思いましたが、一つが道徳心が邪魔していることがあります。

「こうもり」は悪いやつだから、自分はこうもりなんてありえない。また、こうもりが出てくるようなトラブルはいけないことだ、などと感じています。それはその話題から早く逃げようとするそぶりで何となく感じるものです(笑)

そんなときは、仕方がないので、それ以上は追及しません(たまに、しちゃうときも)デモ、次のような話をします。

 

ぶんぶん「こうもりはね、実は誰か一人のことじゃなくて、誰の心にも住んでいるの。ぶんぶんの心にもいるよ。みんなの心にもいるよ。人間だからそうなの。だからいてもいいの。いることに、気づくことが大事なの」

誰にもあるんだ。それが悪ではないんだ。と安心して考えてもらいます。

「そして見つけたら、コウモリをどうするか?そこは自分で考えていけばいい。こうもりはずるいし、嫌われる、友達もいなくなると思えば、心がコウモリにならないようにすればいいしね」。コウモリのままだっていいし、その時によって変わることもあると思います。

そんな話をして、Cくんにはその日無理やり、体験を思いだすことはさせずに、終わりまし た。つづく~

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7月の「マインドマップで書く、読書感想文講座」

★23日(土)15時半~18時(①時間半は子どもたちが書き、後半①時間は感想文がスラスラ書ける本の選び方についてのお話)

★26日(火)15時~17時半(同上)

今年の夏は、自分一人でスラスラと宿題の読書感想文を書いてみませんか?そんなキミは、「マインドマップで書く感想文」を書き、練習してみよう!。たった一回で、コツがつかめます。感想文の書き方の資料もプレゼント♪

また、後半はママ・パパ向けに、本の選び方をお話します。簡単に10回読めて、でも深く考えて楽しく書ける本。体験を書ける本のお話。5,6年生の子どもで、自分で本を選ぶ場合は子どもの参加でもいいですよ。

*1クラス・・・2~6人。

*費用・・・通常1クラス3000円+親向け講座2000円(計5000円)のところ、マインドマップクラスに限り、4000円です(=2時間半です)

お申し込み・047-348-5606または080-3006-6732へ。

メールは、bunchan@@lilac.plala.or.jp (@を一つとってください)

定員になり次第締め切ります。お早めにどうぞ\(^o^)/

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2011.06.30

★マインドマップで書く 読書感想文(授業)

★マインドマップで書く 読書感想文

記事が遅くなりました。

マインドマップで書く読書感想文の授業についてです。

教室では、夏休みの読書感想文の練習として取り組みました。

題材はイソップの「鳥と獣とコウモリ」です。鳥と獣がケンカを始めたところ、こうもりはその日によって、強い方の味方をします。最後はどちらの仲間にも入れてもらえなくなったというお話です。

「本当の仲間とは、弱いときも強いときも味方するものだ」。本当の仲間とは何かを伝えています。写真のマインドマップは、小2の紅葉ちゃんが書いたものです。

 

お話を読んだあと、真ん中にお話のタイトルを書き、①一つ目のマルの中に、読み終わった感想を一言書きました。⇒コウモリはずるいと思う。

②二つ目のマルの中に、その理由を書きます。「なぜなら、勝ちそうな方に行っていたから」。そして関連している①②を線で結んでいきます。

 

こんなふうに、丸の中に感想や、その理由、私だったら、もしも、、などということを書いていきます。何を書くかは今回は、こちらで質問していきました。

一時間半の授業は、話を読み、読解し、これを書いて終了となりました。

一般に言われているマインドマップとは違いますが、この形で書いていくと、アイデアがグーンと書きやすくなります。自由に広げていけるし、付け足したくなったら、あとからどこへでもつけたせるからです。

(次の授業では、どんな感想文を書いたかなどを続けます)

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2011.06.25

★紫陽花スケッチ&対話 その2「俳句づくり」(授業より)

一つ前の記事の続きです。

紫陽花のスケッチを30分ほどで終え、教室に戻りました。

そのあと、今日描いた紫陽花についてではなく、紫陽花の想い出についてみんなで話しました。

ある子は、「雨!」と一言。想い出というより、連想されるひと言に感じました。

「そうだよね。紫陽花と雨って似会うよね」とぶんぶん。するとその子は「紫陽花って雨が降っていて、カタツムリがいる、そういうのがマンガでもよくあるじゃん」と話す。

「じゃあ、そういう景色を実際見たことある?」と聞くと、あるよ!と。

「学校で、雨が降って、虹が出て、紫陽花が咲いていたの。雨が当たると、紫陽花が光ってるんだよね」。

この子も、感性が豊かな子で、目に見えることと、心の目でみえることも、両方みえる子です。光っているのは確かに、目でも分かりますが、それって見ようとしないとみえなかったり、気づかなかったりします。

見ようと、いうとちょっと違いますね。感性が開かれているので、自然と感じている、ということでしょうか。(どうしたら感性が開かれるか、はまたの機会に)

 

*****

しおんちゃんは、「誕生日!」。なんとしおんちゃんの誕生日は6月。だから誕生日と言えば紫陽花という連想です。そうそう、その前にぶんぶんちゃんの子どもの頃の紫陽花の想い出もはなしました。

そして何故か、作文は想い出方向に行かず、今描いてきた紫陽花に映ります。スケッチしたきた紫陽花を、「言葉でデッサンする」ということになりました。

言葉のデッサン(スケッチでもいいです)とは、紫陽花の形、色、大きさ、様子など、目で見たことを言葉にしていくこと。できごとを書いたり、場面を書いたりするのに、デッサン力はとても大事な力です。事実を忠実に書く。

次に、どうしてその花を選んだか、その花を見て思ったことなど、今度は「事実」ではなく、「心の中のこと」=「考え・思い」を書いていきます。

 

*****

そんな作文を書いたあと、あれれ~、、、俳句をつくることにしました。わたしも予想していなかった展開(*^_^*)それは子どもとのやりとりで、そうなりました。ある子が学校で短歌を習ったとかで、スラスラと暗唱を始めたのです。金色の~~とかね。

で、俳句。5,7,5の方ね。

子どもたちが書いたデッサン+思い、の中から、この子独自に捉えた言葉に線を引き、華丸します。そしてその言葉だけを使って俳句を作ります。それ以外の言葉はなるべく使いません(ここ、重要です)。

ちなみに、俳句は、よく俳句カルタをしているので、だいたいどんなものかを感覚的に分かっています。遊びで作ったことも多々あります。

「あじさいが」「あじさいの」で、もう5つの音があるから、それはもう5,7,5の五のところで使えるよ~。「ああ、なるほど~」

てな調子で、なるべく簡単に気楽できるように、ここはテクニックを教えます。

次の記事で、しおんちゃんの作文と俳句を紹介しますね。

つづく~(^o^)丿

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★紫陽花スケッチ&対話

絵の大好きなしおんちゃんが、「今日は紫陽花の絵を描きたい」というので、予定を変更して紫陽花のスケッチにでかけました。

去年も行きましたが、すぐ近くに紫陽花が咲いています。

好きな紫陽花をスケッチしているとき、しおんちゃんが場所を移動して二つ目の紫陽花を書き始めました。でも、またすぐに一つ目の紫陽花の前に移動しています。

「あれ?どうしたの?」と尋ねると、しおんちゃんは豆粒みたいな小さな石ころを見せて、

「あっちで書いていたら、この石ころが転がってきて、『向こうで描きなさい』って言うから、またこっちに来たの」

すばらしいね。石ころの言葉が分かるなんて。

今日の狙い通りだね^^

今日は、紫陽花の絵を描くことで、紫陽花の言葉を人間言葉に訳してみよう、というお題を出したところでした。

紫陽花じゃなかったけれど石ころの言葉を、人間言葉に訳した、というわけです。

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石ころも、花も、風も、雨も・・・自然はわたしたちにいつも語りかけています。子どもは大人と違って心の鎧がまだ薄かったりなかったりするので、自然との対話もすぐにできます。

何かと「対話」するということは、作文を書く上でもとても大事です。

対話するというのは、そのものときちんと向き合うこと、向き合って、相手の言葉を聞く、受け止める。その上でまた自分の言葉を発すること。相手の言葉や表現の素敵なところを受け取って、さらにその上に自分の言葉や思いを積み重ねていく。

そうすることで、一人では考えられないことが、五重の塔のように積み重なって、素晴らしい発想が生まれる、と思うのです。

 

自然との対話では、人はいろんなことを学びます。そして、その方法で人とも対話していくことへと繋げることが、この課題のもう一つのねらい。そんなふうに繋がっているので、発展させていけたらと思います。

今、はやりのサンデル教授も、『対話」をしていますよね。ディベートはまた違う「対話」が、今重要だとぶんぶんでも考えています。

さて、スケッチがおわり、教室に帰って、そのあとどんな言葉が生まれたか・・・つづく~(*^_^*)

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