一つ前の記事の続きです。
読書感想文では、自分の体験を主に書くのがいいという話です。
しかし、書けない場合が二つあって、①本の内容と体験が書け離れている場合(本の選択ミスです)②道徳心が邪魔して、体験を書けない場合でした。今回は②について書きますね。
やんちゃな小4男子のクラスで、マインドマップで書く読書感想文の練習をやったとき。
前回に引き続い「鳥と獣とこうもり」のイソップです。
ぶんぶん「じゃあみんな、こうもりと同じようなことは、あるかな?」
Aくん「あるある。あのね、ドッチボールをやっていて、一人が当たって外野に行かなくちゃいけないのに、いやだからって、相手のチームの内野になったんだよ」
ぶんぶん「おー、なるほど。こうもりと同じだねぇ。強いチームに行ったんだね」
外野がいや、という理由はイソップとは違っても、ぴったりの例だと思いました。もう一人はこれを聞いていて刺激を受け、サッカーの例を出していました。
Bくん「ぼくもあるよ。クラスでサッカーをするとき、二人強い子がいるの。それで二人が別々のチームになって、みんなもどっちかに分かれるの。それで戦って、負けたチームの人は、次はみんな勝ったチームの方に入ろうとするんだよ」
おーーこれも、面白い!
男子はやはり、小さい頃から厳しい「社会」に生きているんですね。女子とはまた違った意味でね。スポーツって社会の縮図かもしれませんね。そういう意味では、遊びでいいからスポーツするのはいいですね。痛みやずるさ、立ち居振る舞いを学べます。
ところがCくんは、「ない」と言います。C君の「ない」にはいろいろ意味があると思いましたが、一つが道徳心が邪魔していることがあります。
「こうもり」は悪いやつだから、自分はこうもりなんてありえない。また、こうもりが出てくるようなトラブルはいけないことだ、などと感じています。それはその話題から早く逃げようとするそぶりで何となく感じるものです(笑)
そんなときは、仕方がないので、それ以上は追及しません(たまに、しちゃうときも)デモ、次のような話をします。
ぶんぶん「こうもりはね、実は誰か一人のことじゃなくて、誰の心にも住んでいるの。ぶんぶんの心にもいるよ。みんなの心にもいるよ。人間だからそうなの。だからいてもいいの。いることに、気づくことが大事なの」
誰にもあるんだ。それが悪ではないんだ。と安心して考えてもらいます。
「そして見つけたら、コウモリをどうするか?そこは自分で考えていけばいい。こうもりはずるいし、嫌われる、友達もいなくなると思えば、心がコウモリにならないようにすればいいしね」。コウモリのままだっていいし、その時によって変わることもあると思います。
そんな話をして、Cくんにはその日無理やり、体験を思いだすことはさせずに、終わりまし た。つづく~
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7月の「マインドマップで書く、読書感想文講座」
★23日(土)15時半~18時(①時間半は子どもたちが書き、後半①時間は感想文がスラスラ書ける本の選び方についてのお話)
★26日(火)15時~17時半(同上)
今年の夏は、自分一人でスラスラと宿題の読書感想文を書いてみませんか?そんなキミは、「マインドマップで書く感想文」を書き、練習してみよう!。たった一回で、コツがつかめます。感想文の書き方の資料もプレゼント♪
また、後半はママ・パパ向けに、本の選び方をお話します。簡単に10回読めて、でも深く考えて楽しく書ける本。体験を書ける本のお話。5,6年生の子どもで、自分で本を選ぶ場合は子どもの参加でもいいですよ。
*1クラス・・・2~6人。
*費用・・・通常1クラス3000円+親向け講座2000円(計5000円)のところ、マインドマップクラスに限り、4000円です(=2時間半です)
お申し込み・047-348-5606または080-3006-6732へ。
メールは、bunchan@@lilac.plala.or.jp (@を一つとってください)
定員になり次第締め切ります。お早めにどうぞ\(^o^)/
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