カテゴリー「受験作文」の13件の記事

2011.06.11

★書くほどに心が深まる(受験作文のテーマ)

★書くほどに心が深まる

 作文を紹介します。

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 「私の好きな場所」     小4 みーちゃん 

 

 私の好きな場所は、トイレです。

 一つ目の理由は、私の家のトイレには、地図がはってあるからです。毎日地図を見ているので、おぼえてしまって、勉強になります。前は、県や、区の地図を見ていました。今は、もうその地図を卒業して、大きな世界地図をはってみています。もう、横一列に書いてある、はたの国を、おぼえてしまいました。

 二つ目の理由は、トイレでねられるからです。私の家族は、毎日起きたらすぐトイレに行きます。とくに、父や、私は、母に起こされて、ねむいままトイレに行って、ねます。トイレでねるのも、意外と気持ちが良いものです。しかし、母にすぐばれてしまいます。そこがざんねんです。

 三つ目の理由は、トイレでゆったりできることです。つかれている時など、トイレに入ると、つかれがとれます。とくに、トイレを使用すると、まさにとれます。しかし、(ふとんの中で)ねることと勝負をしたら、さすがに負けてしまいます。

 このような理由で、私はトイレが好きなのです。

 

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 好きな場所というテーマで、「トイレ」を選んだところが、まず面白いですね。

 トイレなどというのは、日常的すぎて、カッコイイものではないので、なかなか書こうとは子どもは思わないものです。もう少し正確にいうと、「きちんと書かなくちゃ」と思っている子どもは、選びにくい題材です。

 反対に、「面白いことを書こう」と、作文に対して自由に楽しく、遊びの延長で考えている子は、「そうだ!」とトイレのようなネタを思いつきます。

 作文をスラスラ書くためにも、書いていて面白かったと思うためにも、またカタルシス効果(書き終わった後のすっきり感)を得るためにも、こういうネタはオススメです。

 

 さて、この作文の良いところは、これだけではありません。書くほどに深まっている、という点です。トイレを好きな理由を三つ書いています。一つ目は地図が学べる。二つ目はねられる。三つ目はゆったりできる。そこでみーちゃんに

「一つ目より二つ目、三つ目の方が、理由が深まっているよね。心の奥にあった理由が出てきたよね。ぶんぶんはそう思うんだ」という話を、ハートの図を書いて説明しました。するとみーちゃんは目を輝かせて「何となくわかる!」と答えました^^

 (よく人の心は玉ねぎのようで、むいてもむいてもどんどん出てきて、本当の自分というのは分からない、、、という話だったような)。

 「書くこと」の効用として、自分を深めていける、深いところで感じていたこと(潜在意識のような)が、ふっと出てきて言葉になる(意識化される)。それが書けた時、カタルシス効果も表れるし、自分が書きたかったこと、自分の感性がそこに現れるのだと思います。それが「その子らしいオリジナルな作文」につながります。

 その前にみーちゃんに聞きました。「どの理由が一番好き?」すると「一番目」とのことでした。地図が大好きだからだそうです。それも事実だからいいのです。そして『深まる」ということも分かってくれば、作文に広がりが出てきますね。

 そんなすてきな作文でした。

 

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2008.03.11

★朝日小学生新聞・作文記事連載中!

去年一年間、朝日小学生新聞(月曜日紙面)に作文記事を連載してきました。おかげさまで今年も引き続き、連載することが決定しました!ありがとうございます。とってもうれしい

東海林ふみの書いた作文コーナーを利用して、作文の学習をしてくださった公立小学校の方々もいらっしゃいました。クラスごと応募してくださった方もいらっしゃいます。また、中高一貫校の受験で、作文のコーナーが大変役に立ったという方。もちろん毎週チェックして、勉強された小学生、そして毎月のテーマに応募された小学生。中には小一年生もいました。

すべて書ききれませんが、みなさま、ありがとうございます。まず、作文の応募があってこそ、ようやく記事が書けるコーナーです。これからもどんどん応募してくださいね。

二年目の今年は、去年とは違った趣向でテーマを出すことも、スタッフみんなで考えています。楽しみにしていてください。

また、あのコーナーは、受験生を念頭において作られていますが、読んでくださっている方は、とくに受験に関係のない方も多いのではないかと思います。小学生なら誰でも「意見文」の書き方が学べるように、これからもアドバイスを書いていきたいと思います。

よろしくお願いします。何かご質問があれば、こちらのブログへ公開コメントでお願いします。なお、新聞の記事内容や、作文の採用・不採用についてなどなど、お答えできかねることもありますのでご了承ください。

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2007.10.02

●今月の朝小時事問題作文のテーマ●

新しい記事は、この記事のひとつ下↓↓からご覧ください。

ぶんぶんの教材はコチラ

またぶんぶん教室は、小学館アカデミーさんの作文教材開発に協力しています。

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今月は「地震」です。「日ごろからできる地震の対策について(省略)400字で書く」。だいたいそんな内容です。小学生なら誰でも応募できます。詳しくは、朝日小学生新聞(毎週月曜日の紙面に載っています)を見て、応募してみてね!「受験作文」の視点から毎週3作を選び、添削、コメントを書いています。中学受験生は必見!

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2007.03.25

★朝小の読者発見!

先日の日記で、朝日小学生新聞に受験作文の記事を書くことになったと、お知らせしました。そうしたら・・・

アンちゃんのお家では、前から購読しているんだそうです。「今度、アンちゃんにも書かせようかな」とお母さん。是非是非、お待ちしています^^

さて、プレオープン(準備号)での作文募集に対して、思いがけずたくさんの応募がありました。小学一年生の子も送って来ました。すごいねぇ。

「作文が来なくて、企画が成り立たなかったらどうしよう?」なんていう心配はどこへやら。全国のいろんな子どもたちの作文を読むのは、やっぱり楽しい♪

でも、新聞に取り上げられるのは、ほんの一部。できたら一人一人の子どもに、声をかけてあげることができたらなぁ、なんてちょっぴり残念に思いながら、でもできるだけ記事の中で、多くの子供たちのことを取り上げていきたいと思います。

どの作文にも、必ずいいところがあるの♪それは、どの子にも、どの大人にも、長所があるのと同じように・・・それを伝えたい。

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2007.03.10

☆朝日小学生新聞に連載します!

4月から、朝日小学生新聞に連載することが、決まりました。うれしい!何だかずっと、これがやりたかった気がするほど。

内容は、中学受験のための作文企画で、4月からの朝小の目玉記事の一つ!!!私は、講評、アドバイス記事を担当しています。毎回出されるテーマについて、子どもたちが作文を応募する。そしていくつかを新聞に載せていきます。

この企画の担当は、「現代用語検定協会」です。いつもお世話になっている協会の浅沼さんと、専門のライターさん、そして私でチームを組み、取り組んでいます。

初回のテーマは「地球温暖化」。テーマについて、ライターさんが書き、私が作文を読んで講評し、そして協会が全体をまとめる。こんな感じで進んでいくんですね。

先日、築地にある朝小さんで、全員集合して打ち合わせがあったのですが、それがみんな気持ちのいい人たちばかり!朝小さんの担当デスクの方他、全員素敵な方でした。これはきっといい企画になるなぁ、なんて思いました。

プレ版(お知らせみたいなもの)が、今週出たのですが、もう応募があったそうです。さすが朝小!35万部!!

そう!全国の35万人の小学生が読んでくれるかもしれないの!ワクワク楽しみです。受験作文の基本を踏まえつつ、でも、書くために何が大事か、それはいつも同じだと思っています。

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2006.10.17

★国語力を身体に刻む

たまには、アトリエ新松戸の話題など。

芸大・美大を目指す受験生のクラスを、この夏から受けもっています。今は、国語の授業と、自習の小論文を見ています。小論文では、テーマを出すだけでなく、文章を読んでから書くことを、先週やってみました。(感想文を書くのではありません)

結果は、出来上がった作文が予想どおり面白い!いえ期待以上かもしれません。ちなみに今回は、「中学生の教科書」(四谷ラウンド)の中の、「美術」という章から文章を読んでもらいました。内容をひと言でいうと、一番大事な表現は「死」についてだ。ということです。何年前でしょうか、神戸で起きた「サカキバラ事件」についても触れている文章です。

それにたいして、あなたはどんな表現が可能か、死についてでも違ってもいいから、あなたが美術をとおして表現したいことは何かを、テーマに書いてもらいました。

昨日生徒たちに文章を読んだ感想を聞くと「面白かった」ということです。私はその答えに満足でした。彼らの作文が面白かったのは、彼ら文章を深く読み、自分のこととして読み、考えたからでしょう。

受験国語で、過去問題をやっていると、ときどき不毛さを感じます。それは生徒たちも同じでしょう。やってもやっても、国語は何かが身についていく実感がない。それは過去問題をやったからといって、国語の力が身につく、とはいえないからです。テクニックを教えてくれといわれますが、それさえも問題を解くのに、どのくらい役に立つのか?1、2割程度でしょうか?

国語の実力をつけるには、読書とか知識はもちろん、普段からものを考えるとか、その方法としてものを書くとか、日常の体験など、何を感じているかとか、あらゆることが関係してくるからです。国語は文化そのもの、思考そのもの、感情そのものだからです。(正確には≒って感じですね)

だから、「学問に王道なし」の言葉どおりです。

それでも受験生の限られた時間の中で、少しでも何かを身につけ手欲しい。そんな中で、今回一番良かったのは、選んだ文章の内容だと思います。文章のテーマが、10代後半の彼らに、ぴったりだったのです。

人はその年齢ごとに必ず向き合う人生のテーマがあります。哲学的な意味でです。ようするに彼らが今潜在的にであれ、ぶつかっている問題であるかどうか。文章が易しいとか難しいではなく、内容に興味をもって深く考え書くことで、本当の国語力が身につくと思っています。

今流行の技術論程度のことは、彼らは身についている、というのが私の実感です。あとは実践が足りないだけ。本当に身体も頭も使って自分の問題としてとらえて書くという体験が不足なんです。

だけど、書きなさいといったところで書かない。そこで彼らが少しでも萌える(笑)ような話題やテーマを、「熱を」提供していく。甘いかもしれませんが、それが導くもののできることかなと思います。

彼らにとっても、この小論文の学習が、身体に残っていく実感があればいいな。国語の力は頭だけでなく、身体にも残っていく。頭だけだと不毛さや不安が付きまとうのです。

きっとデッサンも一緒ですよね?理屈がわかっていても、手で身体で目で確かめていくことが大切です。歌も一緒なんです;;;自分の身体で心で確かめていく。国語、言葉も一緒です^^

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2006.07.13

★アトリエ新松戸・参戦!?

ココログが11日から13日まで、長いメンテナンスのため、記事の書き込みができませんでした。(その前はさぼってたのに・・)

さて、先週の土曜日、アトリエ新松戸(美大受験の予備校)に、授業しに行ってまいりました。二時間半、美大を目指す受験生とお話してきました。みんなかわいくて、楽しいひと時でした。

受験小論文といっても、どこまで学習しているのか?など、生徒たちのことが分らないので、まずは取材と自己紹介などしました。

「表現への言葉からのアプローチ」などという命題は、すっかり忘れていました。でも彼女たちと話していく中で、何故絵を書きたいのか?アートをしたいのか?表現したのか?という話になり、それと言葉の表現は、実は発露はまったく同じだというお話ができて、よかった。^^

では、何故言葉なのか、芸術とは何が違うのか。そんなことも話したのですが、彼女たちはどこまで感じてくれたでしょうか?

過去の論文テーマを調べたり、そこから書いてみたい課題をみんなで決めてもらって、そして書いてもらいました。テーマは「旅」でしたね。あ、添削して持っていかなきゃね。待っててね。今度はギターでも持ってく?

講師の黒岩さん、ギターの2弦をありがとう^^あのー、頂いておいてなんですが、自分で張れないんです;;;

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2006.07.01

★アトリエ新松戸

夏休みのほんの少しの間。アトリエ新松戸(美大受験の予備校)で、国語と小論文の講師をすることになりました。

ちょっとわくわくしています^^ 仕事の場所が変わるのって、なんかいいですね。

いや、その前に、大学受験の国語とか古文とかを、教えられるのかっていう疑問があるのですが。そんなことをここで堂々と言っていいのでしょうか?

たぶん頼んだイワサキさん(アトリエの社長!)が、実は一番ドキドキ不安なんだと思います。ちなみにイワサキさんは、私の初代ギターの師匠でもあります。

遊びじゃなくて仕事なんだから、質をクリアしなくてはいけません。今日、打ち合わせしてきました。夏期講習のプレ授業みたいなものが、来週さっそくあります。まあ、これは小論文なので、ガッチリつかみますよ~

プレ授業も、8月4回の小論文講習も、大学受験小論文の基礎をやるので、お近くの受験生のみなさま、是非受けてみてね。損はさせません。

詳しくは、アトリエ新松戸にお問い合わせを。

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2006.01.05

☆コックのコップ~受験

コックのコップ・・・

と十回言えるかな?

今日の我が家では、息子と娘が「コックのコップ」をずっと、言い合っています。娘なんか受験生なのに。。。年末は、カラオケ三昧しました。ね、さらちゃん。朝4時までトランプしました。ね、しんちゃん。大丈夫でしょうか?みんな受験生なのに。

でもね、ちゃんと応援してるから。

大丈夫。自分がなりたい自分をイメージして。なった自分を思い浮かべて。そしてそうなったことを、感謝するといい(らしい)。

もちろん、やることやってね。ココ大事。

ぶんぶんちゃんは、なんだそうなるじゃん!って思ってきたよ。前にも何度も言ったけど、受験のとき、小論文の受験の倍率が8倍だったの。席に座り、周りを見回すと、前後左右斜めの人を合わせて、8人いた。自分を入れると9人だけどね。それを見て思った。

「なんだ、この8人の中で、一番よく書ければいいんだ。簡単じゃん」って。もちろん合格しました。

千葉の特色科選抜。作文(と、面接)で受けるひと。頑張って欲しい。その程度の書くレベルは、みんな軽く越してるからね。それは本当ですよ。ぶんぶんが言うのだから間違いない!

それから面接で、上手く自分を表現するポイントを、次に書きましょう!!面接も、会話。言葉だからねぇ。チェキ!

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2005.01.10

★高校入試スピーチ・作文のために①

最近「高校入試」「受験作文」での検索が増えている。

全国の高校受験生のみんな!「ぶんぶんの落とし穴」に迷い込んだあなた!!そうあなたです。作文、スピーチ原稿で、質問等あれば今だけ受け付けます。コメント欄に、質問なり、あなたの書いたものなりを、コメントしてみて下さい。上手くいくかは、初の試みゆえ分かりません。何事も実験です。楽しくやろうよ。

中3のN君の受験が始まる。

私立も公立もいくつか受験するが、その中で「特色化選抜」について、今しておくことを書いてみよう。

特色化選抜というのは、推薦入試のことだ。が、私たちの頃と違うのは、先生が推薦するのではなくて、「自己推薦」であるということ。

ちなみにNくんは、ある高校の特色化選抜を受ける予定だ。教科のテストのほか、当然自分の自己ピーアールのためのテストがある。彼が受けようとしているのは、「一分間スピーチ」だ。テーマはその日に示されるが、内容は、中学校生活での活動、勉強について、高校生活でのやってみたいこと、と決まっている。

そこで準備しておくべきは、以下のとおり。

・中学での部活、生徒会活動、ボランティア活動、旅行などの実行委員など、ホームステイ、一人で旅に出た、夏休みに自転車で○○一周した、絵を何枚書いた、友達とこんなことした、勉強面のことなど、自分が力を入れたものをひとつ選び、文章を書いておくことだ。(高校でやってみたいことも、同じだ)。

・書いたら、一分間でどのくらい話せるかどうか、練習しておく。300文字ぐらいだろうか?


一番大事なのは、特色化は「自分を売り込む」場だと心得ること。

大袈裟にする必要は無いものの、自分の実力を魅力を、人と違う光部分を、存分に表現する場だ。まず、しっかりそこを心に入れておいて欲しい。そうすれば自ずと、何を語るべきか、見えてくるというものだ。

見えた?

次の記事ではもう少し具体的なことを、かいてみようかな。

お~~い、N君。次回までに、あの続きちゃんとやってきてよ。自分の言葉で語るには、自分だけがやった体験を、五感でしっかり感じて、とらえ直してね。「○○の大切さを知りました」なんて、どこにでもある言い回し、やめてよね!そこはいつも言ってるとおりだよ。自分の身体に、自分の耳に、目に、しっかり問い掛けてよ。期待してる。

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